電動パーキングブレーキの警告が出たらどうする?自走できないケースと救援方法を解説します
電動パーキングブレーキの警告が出た場合、車を動かせるかは「ブレーキが解除できているか」で決まります。警告灯だけで走行可能な場合もありますが、解除不能・制動異常・バッテリー低下が疑われるときは自走せず、ロードサービスによる安全な搬送を依頼してください。
この記事のポイント
- 電動パーキングブレーキの警告は、解除不良・作動不良・電圧低下などを知らせる重要な表示です。
- ブレーキが解除できない車を無理に走らせると、ブレーキや駆動系を傷めるおそれがあります。
- 警告灯の色、表示内容、車の動き方を確認し、安全な場所でロードサービスへ相談することが大切です。
今日のおさらい:要点3つ
- 電動パーキングブレーキの警告が出ても、自己判断で走行を続けないこと。
- 「解除できない」「異音がする」「車が重い」ときは、自走できない可能性があります。
- 車故障時は、現場状況に合わせてレッカー搬送や積載車による救援を選びます。
この記事の結論
電動パーキングブレーキが故障したら、車を動かせるかどうかは解除状態と警告内容で判断します。最も大事なのは、無理に発進して事故や二次故障を起こさないことです。
- ブレーキが完全に解除され、赤い警告や異常表示が消えている場合でも、早めに点検を受けてください。
- 警告灯が点灯・点滅し続ける場合は、駐車ブレーキ機能に異常がある可能性があります。
- 車が前後に動きにくい、焦げたにおいがする、モーター音が続く場合は自走を中止してください。
- バッテリー上がりや低電圧が原因なら、救援後に警告が消えることもありますが、再発確認が必要です。
- 電動パーキングブレーキ解除不能時は、一般的なけん引ではなく、車両状態に合う搬送方法を選ぶ必要があります。
当社が東海エリアでロードサービスのご相談を受ける際も、「少しなら走れると思った」「警告が出たまま移動した」というケースでは、ブレーキの引きずりやホイール周辺の過熱が見つかることがあります。東海innovation株式会社では、東海エリアを対象にロードサービス事業を提供しています。異常表示が出た段階で早めに相談することが、修理範囲と不安を小さくする第一歩です。
電動パーキングブレーキの警告が出たとき、車は動かせる?
電動パーキングブレーキの警告が出ても、必ずしも直ちに走行不能になるわけではありません。ただし、表示の種類と実際の制動状態を確認せずに動かすことは危険です。電動パーキングブレーキとは、従来のレバーや足踏み式ではなく、スイッチ操作で後輪側のブレーキを電動作動させる装置です。
近年は軽自動車から輸入車まで幅広く採用が進み、オートブレーキホールドや電子制御式の坂道発進補助と連動している車種も増えています。機械式に比べて操作は簡単ですが、電気と制御システムに依存する分、電圧低下やセンサー異常の影響を受けやすいという特性があります。まずは「警告が何を知らせているのか」を落ち着いて確認することが大切です。
警告灯だけなら走れる場合もあります
結論として、黄色・橙色系の警告でブレーキが正常に解除でき、走り出しに違和感がない場合は、限定的に走行できることがあります。これは、制御系の異常記録や作動条件の不一致を知らせているケースがあるためです。
ただし、「走れる」と「安全に走り続けてよい」は別の話です。たとえば、買い物先の駐車場で一度だけ警告が出て、再始動後に消えたとしても、電動アクチュエーター、配線、ブレーキスイッチ、バッテリー電圧などを点検する必要があります。アクチュエーターとは、電気信号を受けて実際にブレーキを作動・解除する部品です。
また、警告が出ている間は自動解除機能やオートブレーキホールドが働かなくなることもあります。信号待ちで停止保持ができない、坂道でわずかに後退するといった変化に気付いたら、走行できていても運転操作の前提が変わっていると考えてください。移動する場合も、幹線道路や高速道路を避け、最寄りの安全な場所や整備工場までにとどめるのが安全です。
解除できないなら自走は中止してください
電動パーキングブレーキが解除できない車は動かさないでください。後輪がロックした状態や、ブレーキパッドがディスクを押さえ続ける状態で発進すると、タイヤが回らず、ブレーキ部品や駆動部品を損傷させるおそれがあります。
具体的には、シフトをDまたはRに入れても車が重い、アクセルを踏むと唸るような音がする、タイヤが引きずられる、焦げ臭いといった症状があれば危険です。特に高速道路のサービスエリア、商業施設の立体駐車場、坂道では、無理な操作が事故につながります。ハイブリッド車や電気自動車は静かに発進するため、異常に気付きにくい点にも注意が必要です。
無理な発進を続けると、ブレーキパッドやディスクローターの過熱、キャリパーの固着、駆動系への負荷といった二次被害が広がります。数百メートル動かしただけで部品交換が必要になることもあり、結果として修理費用と入庫日数が増えてしまいます。「動かないかもしれない」と感じた時点で操作をやめる判断が、最終的にはいちばん早い解決につながります。
赤い警告表示は緊急性が高いサインです
最も大事なのは、赤いブレーキ警告灯や「パーキングブレーキ故障」「販売店で点検」「ブレーキシステム異常」などの表示を見逃さないことです。赤色は、制動機能や安全機能への影響が想定される警告として扱われることが多く、自己判断での継続走行は避けるべきです。
たとえば、駐車中に「EPB故障」と表示され、解除スイッチを押してもモーター音だけが続く場合、電動パーキングブレーキの内部不良が考えられます。また、坂道で警告が出た場合は、車が動き出すリスクもあります。ハザードランプを点灯し、Pレンジに入れ、可能なら輪止めを使用したうえで、ロードサービスへ現在地・車種・警告内容を伝えてください。
赤い警告と同時に、ABSや横滑り防止装置、電動パワーステアリングの警告が並んで点灯することもあります。複数の警告が同時に出ている場合は、個別の部品というより電源系や制御ネットワーク側の異常が疑われるため、なおさら自走は避けてください。
電動パーキングブレーキ故障時は、どう対処して搬送を依頼する?
電動パーキングブレーキ故障時の正しい対処は、「安全確保」「状態確認」「適切な搬送依頼」の順です。初心者がまず押さえるべき点は、解除できない車を無理に押す、けん引ロープで引っ張る、何度もスイッチ操作を繰り返すといった行動を避けることです。
スイッチ操作の繰り返しは、弱っているバッテリーの電力をさらに消費し、状況を悪化させる原因になります。操作は数回試して変化がなければ止め、記録を残すことに切り替えてください。
まず行う安全確保は6ステップです
結論として、トラブル直後は修理を試す前に、周囲の安全を確保してください。路上、交差点付近、高速道路、夜間の駐車場では、停車位置そのものが危険になる場合があります。
- ハザードランプを点灯します。
- 周囲の交通と足元を確認し、安全な場所に停車します。
- シフトをPレンジに入れ、エンジンまたは電源を切ります。
- 車両取扱説明書で、電動パーキングブレーキの警告内容を確認します。
- 警告灯の色、メーター表示、異音、焦げたにおいを記録します。
- 自走可否を決めずに、ロードサービスまたは加入中の保険会社へ連絡します。
所要時間はおおむね5~10分です。費用は、任意保険のロードサービスやJAFなどの会員サービス、クレジットカード付帯サービスの内容で異なります。搬送距離の無料枠や、指定工場以外への搬送条件も契約ごとに違うため、依頼前に確認すると安心です。
メーター表示は、写真や動画で残しておくと後の説明が正確になります。警告が消えてしまった後でも、撮影しておいた画面が整備工場での診断の手がかりになります。
バッテリー低下が原因かを見分けます
電動パーキングブレーキ警告の原因として、12Vバッテリーの電圧低下は見逃せません。電動パーキングブレーキは電気で作動するため、バッテリーが弱ると解除動作に必要な電力を確保できないことがあります。
具体例として、冬の早朝、数日間乗っていなかった車、室内灯の消し忘れ後などは、バッテリー低下が起こりやすい状況です。エンジン始動が弱い、メーター内に複数の警告が同時に出る、パワーウインドウの動きが遅い場合は、電圧不足を疑います。
ただし、ジャンプスタートで始動できたからといって、必ず電動パーキングブレーキが正常とは限りません。バッテリーの劣化、発電を担うオルタネーターの不具合、ブレーキ本体の故障など、別の原因が重なっている可能性があります。救援後も警告が残る場合は、整備工場で診断機による確認を受けてください。
なお、短距離走行の繰り返しやアイドリングストップ車の使用環境では、バッテリーが十分に充電されないまま劣化が進むことがあります。3年前後を目安に点検を受け、電圧や充電状態を確認しておくと、突然の警告を防ぎやすくなります。
搬送方法は車の状態で変わります
電動パーキングブレーキ解除不能時は、積載車での搬送が適する場合があります。理由は、駆動輪や後輪がロックしている状態では、通常のけん引で車輪を路面に接地させて運ぶと、タイヤやブレーキに負担がかかるためです。
| 車の状態 | 推奨される対応 | 避けたい行動 |
|---|---|---|
| 警告のみで解除・走行が正常 | 近距離の安全な場所へ移動後、点検予約 | 長距離走行・高速走行 |
| ブレーキ解除不能 | ロードサービスへ連絡し、搬送方法を判断 | アクセルで無理に発進 |
| 車輪がロック・引きずりあり | 積載車または専用器材で搬送 | ロープけん引・押して移動 |
| 焦げ臭い・煙・過熱 | 車から離れ、必要に応じて119番通報 | ボンネットやホイールに触れる |
依頼時は、「電動パーキングブレーキの警告が出ている」「解除できるか不明」「車が動かない、または引きずる感じがある」と具体的に伝えてください。加えて、車種、駆動方式、立体駐車場か平面か、前後どちらに障害物があるかまで伝えると、救援車両と装備を選びやすくなります。
連絡時に伝えると救援がスムーズになる情報
搬送の可否と必要な器材は、現場の条件によって変わります。次の情報をあらかじめ整理しておくと、到着後の作業が短縮されます。
- 車種、年式、駆動方式(FF・FR・4WD)、ハイブリッドか電気自動車か
- 現在地の詳細(住所、施設名、高速道路ならキロポストや最寄りの出口)
- 停車場所の状況(平面駐車場、立体駐車場、機械式駐車場、路肩、坂道)
- 車の動き方(まったく動かない、引きずる、動くが警告が消えない)
- 警告表示の内容と色、同時に点灯している他の警告灯
- 搬送希望先(かかりつけの整備工場、ディーラー、自宅など)
立体駐車場や機械式駐車場では、高さ制限や重量制限があるため、通常の積載車が進入できないことがあります。事前に制限値を確認して伝えると、対応可能な車両を手配しやすくなります。
電動パーキングブレーキの警告を防ぐために日頃からできること
電動パーキングブレーキのトラブルは、突然起こるように見えて、前兆が出ていることも少なくありません。日常点検で次の変化に気付けると、出先での立ち往生を減らせます。
- 作動・解除のたびに聞こえるモーター音が、以前より長い、または大きい
- 解除までに時間がかかる、スイッチ操作を2回以上行う必要がある
- 停車保持が甘く、坂道でわずかに動く
- 冬場や乗らない期間の後に、始動時の元気がない
- 洗車や悪路走行の後に、後輪付近から異音がする
塩害地域や雪道を走る機会が多い車は、キャリパー周辺のさびや固着が進みやすい傾向があります。定期点検の際に後輪ブレーキの状態を確認してもらい、ブレーキパッドの残量とあわせて点検記録を残しておくと安心です。長期間駐車する場合は、取扱説明書で推奨される保管方法を確認し、必要に応じてバッテリー端子の管理や補充電を検討してください。
よくある質問
Q. 電動パーキングブレーキの警告灯がついたまま走れますか?
黄色表示で解除・走行が正常なら短距離移動できる場合がありますが、赤色表示や異常感があれば走行せず点検を依頼してください。
Q. 電動パーキングブレーキが解除できない原因は何ですか?
主な原因は、12Vバッテリー低下、アクチュエーター故障、配線不良、ブレーキ固着、制御システム異常です。
Q. エンジンをかけ直せば直りますか?
一時的な制御エラーなら表示が消えることがありますが、再発や警告継続時は故障の可能性があるため点検が必要です。
Q. 電動パーキングブレーキ故障で車を押して動かせますか?
原則としておすすめしません。坂道や交通のある場所では危険であり、解除不能なら車輪が動かない可能性があります。
Q. ジャンプスタートで警告は消えますか?
低電圧が原因なら改善する可能性がありますが、バッテリー劣化やブレーキ本体の故障までは解決できません。
Q. 電動パーキングブレーキの修理費用はいくらですか?
原因で大きく異なります。バッテリー交換なら比較的抑えられることがありますが、電動部品やキャリパー交換では高額になる場合があります。
Q. ロードサービスは解除できない車でも対応できますか?
対応可能です。ただし、車輪ロックや駐車位置によって必要な車両・器材が変わるため、警告内容と動かない状況を正確に伝えてください。
Q. 高速道路で電動パーキングブレーキの警告が出たらどうすればよいですか?
可能な範囲で安全な場所へ停車し、ハザードランプを点灯してから、道路緊急ダイヤル#9910またはロードサービスへ連絡してください。
Q. 立体駐車場で解除できなくなった場合はどうしますか?
まず施設の管理者に状況を伝え、周囲の車両の出入りに配慮したうえでロードサービスへ連絡してください。高さ制限や重量制限を伝えると手配が早まります。
Q. 警告が消えたら整備工場へ行かなくてもよいですか?
警告が消えても、再発防止のため早めの点検をおすすめします。特に始動不良や複数警告があった場合は確認が必要です。
まとめ
電動パーキングブレーキの警告が出たら、「動くかもしれない」と急いで判断せず、安全を優先してください。車故障は、早めに状況を整理して専門の救援へつなぐことで、大きな事故や修理費の増加を防ぎやすくなります。
- 電動パーキングブレーキの警告は、解除不良や電圧低下などを知らせる重要なサインです。
- 赤い警告、解除不能、異音、引きずり、焦げたにおいがある場合は自走しないでください。
- 安全確保後に、車種・警告内容・車の状態・停車場所を整理してロードサービスへ連絡します。
- 解除不能や車輪ロック時は、積載車など車両状態に適した搬送方法を選ぶことが重要です。
- 東海エリアで車のトラブルにお困りの場合は、状況に応じたロードサービスへの相談を早めに行ってください。東海innovation株式会社は、東海エリアを対象にロードサービス事業を提供しています。





